ハーブの解説 ローズマリー
形態、花の色などが違っても、全てRosmarinus officinailsがもとです。立性(高さ1〜2mくらい)の品種と、匍匐性(高さ30~60cm)の品種があります。多年生の常緑低木で、枝は木質化し、細く固い葉が対生します。葉の裏側は綿毛で覆われています。
花は小さく、薄い水色、青色、紫色、桃色、白色などがあります。一般に寒冷地では、保護が必要です。立性の方が、少し強いようです。
料理
花はそのまま、料理やデザートに飾ります。葉には酸化防止作用があるので、肉や魚の保存に利用します。肉、魚、ジャガイモ料理の風味づけに使います。茎はバーベキューの串にします。新鮮な枝にオリーブオイルをつけて、肉の表面に塗りながら焼きます。スコーンやビスケットに、葉を刻んで入れます。葉、枝を入れてビネガーやオイルを作ります。
お茶
風邪をひいた時や、元気の無い時に効果があります。
健康
強壮、刺激、収れん、利尿、駆風、鎮痛、通経作用があります。ハーブバスは血行を良くします。
美容
フェイシャルサウナは、肌をひきしめます。ハーブウォーターやハンガリーウォーターは、肌を若返らせ、関節の痛みを和らげます。
クラフト
新鮮な枝で、リースを作ります。
精油
薬用種の葉からとった精油は、苦味のある森林調の香りです。育つ場所によって、含まれる芳香成分が変わります。シオネール分の多い精油は、抗カタル、去痰、強壮作用などがあります。
ガーデン
立性、匍匐性とも、香りと共に庭に爽やかな場を作ります。
場所
日あたりと水はけのよいところを好みます。冬に気温が氷点下にならないところが理想です。
土
少し、石灰質を含んだ土を好みます。
種まき
原種のみ春に箱播きをします。新しい種は発芽がよいようです。
挿し木
晩春に、新しい茎を挿し木にします。
収穫
いつでも摘みます。一度に刈りこむことはしません。
保存
乾燥します。
[ハーブの図鑑/池田書店/著:萩尾エリ子 より]