ハーブ解説 ミント
約30種がありますが、交雑種も多く、種名の特定が難しいものがあります。ほとんどは根茎で繁殖します。楕円形か卵形の鋸歯緑を持つ葉を対生します。藤色から薄紫色の花を穂状に咲かせるか、輪生します。ベースに、ミント独特の清涼感のある香りが、どの種にも感じられます。強健種が多く、どこでも育ちます。
料理
葉は羊料理・肉料理に風海をつけたり、ソースに利用します。新鮮な葉や花は、冷たい飲み物、サラダなどに用います。アイスクリーム、ゼリー、ババロアなどのデザートに利用します。シロップを作ります。
お茶
さっぱりと飲みやすく、元気が出ます。頭痛や胃の不調もすっきりします。他のハーブともブレンドしやすく、美味しくなります。
健康
強壮、消化促進、鎮痛、発汗、殺菌作用などがあります。鼻づまりには、新鮮な葉の蒸気を吸入します。浸出油を作って肩こり、筋肉痛のマッサージに利用します。無水エタノールに葉を浸して、抗菌スプレーを作ります。薬用効果の高いものは、スペアミント、ペパーミントです。
クラフト
匂い袋やポプリの材料にします。ペニーロイヤルは、アリを防ぐ効果があります。ペパーミントはネズミを寄せつけません。
染色
たくさん収穫できるものは、全草を使います。種類が混ざっても構いません。黄色から緑色の染料となります。
精油
ペパーミント、スペアミント、ベルガモットミントから精油をとります。強壮、刺激、抗菌作用などがあります。
園芸
爽やかな香りを、庭に与えてくれます。根茎で殖えすぎるものは、プランターや大きな鉢のまま、地中に埋め、時々はランナーを整理します。
場所
半日陰を好みますが、日向でも育ちます。
土
水はけがよく、湿り気があり肥沃で、アルカリ性の土を好みます。
種まき
春に箱播きします。
株分け
春か秋に株分けします。
挿し木
若い枝を挿します。
収穫
葉はいつでも摘みます。花が咲いたら全草を刈ります。
保存
乾燥します。
[ハーブの図鑑/池田書店/著:萩尾エリ子 より]