ハーブ解説 タイム
特徴
【コモンタイム(立性)】
高さ20~40CMでくらいで、よく枝分かれした茎は木質化し、枝先に短い花穂をつけ、淡いピンク色の花を密に咲かせます。
葉は対生し、小さな長楕円形です。広葉、細葉、斑の入ったものもあります。
【クリーピングタイム(葡匐性)】
高さ10CMくらいで、横に這うように広がっていきます。茎の先の方に、小さな淡い桃色の花をつけます。白色、紅色の花をつけるものもあります。
細葉、斑入り、毛に覆われた葉などもあります。
利用法
料理
葉や枝は、スープ、シチュー、マリネ、肉、魚料理に広く利用されます。ブーケガルニに使います。数種のハーブと共に、オリーブオイルに漬けこみます。
お茶
強壮のお茶です。風邪をひいたとき、咳の出るときにも効果があります。疲れたときにも元気を回復します。蜂蜜を入れて飲むと、のどの痛みに効きます。
美容
フェイシャルサウナは、ニキビ肌に効果があります。ハーブバスは筋肉痛を緩和します。
健康
防腐、去痰、駆風、殺菌、消化促進などの作用があります。
精油
コモンタイムの精油には、ケモタイプがあります。産地によって芳香成分が変わります。治療特性も変化します。
マストキナタイムの精油は甘味のある香りです。去痰、抗カタル作用があります。
栽培法
場所
日当たりのよい、湿気の少ないところを好みます。
土
軽くて水はけのよい土を好みます。
種まき
春に種を箱播きします。
株分け
春か秋に株分けします。
挿し木
取り木や挿し木ができます。
収穫
いつでも摘みとれます。花が咲いたら全草を刈りとります。
保存
乾燥します。
[ハーブの図鑑/池田書店/著:萩尾エリ子 より]