トンコリと家具の工房【職人 二宮規一さん 長沼 カントリーバーン】
アイヌ古楽器トンコリと家具工房 職人 二宮規一さん(長沼 カントリーバーン 続き)
家具と小物のカントリーバーンさんでは、アイヌの古楽器であるトンコリも作っています。
職人二宮規一さんの作業場にお邪魔させてもらいました。
トンコリは軽やかでやさしいウッドベースのような音がします。
そして、この楽器は、ギターやベースのようにフレットを抑えたりして音階を作ることはなく、また三味線とも違い、一本の弦で一つの音を鳴らします。
メロディーをゆうゆうと奏でるよりも、4つの弦を打楽器のようにあつかい、ビートを刻んでいくような楽器です。
弦を弾いて、瞑想するような、そんなふしぎな楽器です。
ここに並んでいるトンコリの中には、700年以上のイチイの木から作られているものもあります。
音は、なによりそれぞれの木によって変わるからこそ、経験と感覚で想像しながら掘っていくそうです。
はじめは、ノミと金づちで掘り進めます。
最後の繊細な調整の段階で手掘りに変えていきます。
家具とトンコリ以外にも、注文があれば額の制作なども行っています。
このトンコリのほんとうの音や質感は、ぜひここにきて、目で見て触れて鳴らして、自分の身体で確かめてみてください。きっとこの楽器が欲しくなってしまうはず。トンコリは注文を受けて制作をして頂けます。ぜひお問い合わせください。
こぼれ種で育ったこの木の周りには、ひとが当たらぬようにレンガ置いてあります。
こんな風にこの木に今出来る支えをしてあげれるようなご夫婦が営むカントリーバーン、ここで作られる楽器や家具に小物たちは、単なる商品を超えてたいせつな暮らしの道具であることは確かでしょう。
カントリーバーンのまわりには、喫茶店の珈琲考房、長沼ハナレ、ハイジ牧場などいろんな素晴らしいお店がたくさんあります。
この風景とこのお店に会いにぜひ行ってみてください。
冬景色、こんな雪の中育まれる木の家具と楽器たち。
この厳しい冬もこの土地にはかかせない。
晴れた雪の日には、遠くからでもぜひ訪れて見てほしい姿です。
カントリーバーン
営業時間:11:00-17:00くらいまで
定休日:月曜(不定休)
住所:長沼町加賀団体
電話番号:0123-88-4203
駐車場:あり
地図